こんにちは!ふゆこ(@fuyuko190)です。
私は4年前から積立NISAを開始し、年収350万円・貯金40万円から資産1000万円を達成した方法について「節約オタクふゆこ」チャンネルで発信しています。
今回のテーマは「みんなが買っている新NISA対象投資信託ランキング」です。
単純に「ランキング上位だから良い」というわけではありません。しかし。「人気の投資信託って、どんな内容なんだろう?」と気になる方もいると思います。
そんな方のために、今回はSBI証券の「販売金額ランキング」TOP10の投資信託について解説をしていきます。
- みんなが買っている投資信託のランキング上位は?
- 投資信託の中身は?
- それぞれのメリット・デメリットは?
投資信託の選び方の話だけでなく、それぞれの投資先の注意点や、投資初心者さんが損をする可能性を最大限減らすための方法を紹介していきます。
- SBI証券
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信託報酬(コスト)
信託報酬はこちらです。年率0.3%以上の部分は赤くしてあります。
信託報酬(コスト)が低いことはとても大事です。
↓は、年間20万円を年率5%で運用した場合の、コストを差し引いた15年後のリターンです。
年率0.1%のコストの場合と比較して…
- 年率1.0%のコストでは、15年後に33万円損する
- 年率0.6%のコストでは、15年後に18万円損する
このように、コストはそのままリターンのマイナスにつながります。投資信託選びにおいてコストの確認は大事です。
「年率コスト1%なら、たった1%だから良いだろう」ではなく、「1%だろうが、将来的には大きなコストになる」と認識しておいた方が良いです。
↓今回のランキングを見ると、
「インデックスファンドはコストが低い傾向にある」と言われていますが、ほぼその通りになっていることがわかりますね。
インデックスファンドとアクティブファンドの違いは以下です。
投資信託のそれぞれの内容については後ほど解説しますが、FANG+は「インデックス」と名前についていますが、市場平均型のインデックスファンドではないため、注意が必要です。
7位のSBI日本高配当株式は、日本の高配当株に投資ができるアクティブファンドです。
8位の野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)は、世界各国の半導体関連企業に投資ができるアクティブファンドです。
「新NISAをきっかけに、投資を始めよう」「投資のことは全くわからない」という超初心者さん向けの投資手法が以下です。
- コストが低い(年率0.3%以下)
- 全世界株・米国株インデックスファンドを選ぶ
- 無理のない金額を積み立てる
- 15年以上保有し続ける
- 短期での売り買いはしない
詳細は↓の記事で説明しましたが、「誰でもできる、失敗しにくい手法」となると、上記のような方法になります。
なので、以下のファンドは、「新NISAをきっかけに、投資を始めよう」「投資のことは全くわからない」という超初心者さん向けには個人的にはおすすめしません。
- 4位:FANG+
- 6位:SBI日本高配当株式
- 7位:SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド
- 8位:野村-世界業種別投資(半導体株)
- 10位:大和-iFreeNEXT インド株インデックス
超初心者さんは、今回のランキングTOP10の中では、以下のファンドから買い始めると良いのではと思います。
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
- SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
- SBI-SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
一方で、以下のファンドを否定するわけではありません。
- 4位:FANG+
- 6位:SBI日本高配当株式
- 7位:SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド
- 8位:野村-世界業種別投資(半導体株)
- 10位:大和-iFreeNEXT インド株インデックス
それぞれ、投資内容とリスクを理解した上で投資をするのが大事です。
個人的な意見としては、以下のようなバランスがちょうど良いと考えています。
- 年率0.3%以下のコストで、市場平均型のインデックスファンドを中心に資産形成
- 興味が出たら、自分の資産のうち少ない割合でアクティブ投資をやってみる
私自身、日米の高配当株投資というアクティブ投資もやっていますが、あくまでインデックス投資をメインにしています。
では、1位から順に解説していきます。
1位:eMAXIS Slim全世界株式(オルカン)
eMAXIS Slim全世界株(オールカントリー)は、MSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)に連動することを目指した投資信託です。
- 投資対象の国:先進国(23カ国)と新興国(24カ国)
- 投資銘柄数:約2,900銘柄
- 世界の株式の時価総額のうち、約85%をカバー
国・地域別の構成比率は以下です。
全世界株といっても、うち6割はアメリカです。
私は全世界株が好きなので、新NISAでは全世界株を積立しています。
- 世界経済の成長を取り込める(どの国が伸びるのかわからない)
- 国・地域の分散によってリスクを抑えられる
- 高成長を期待できる新興国にも投資ができる
- 2010年代以降は米国株のみの投資よりもリターンが低かった
- 2010年代以降はハイテク株のみの投資よりもリターンが低かった
- リスクが高い新興国が含まれている
- 成長率が低い国も含まれている
最近は、米国株以外の地域の株式も米国株とほぼ同じ値動きをします。そのため、全世界株の地域分散効果は薄いのではないか?という意見もあります。
2位:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
3位:SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
2位と3位は、同じ「S&P500」という指数に連動することを目指すファンドですので一緒に解説していきます。
米国で時価総額の大きい主要500社で構成する時価総額加重平均型の株価指数。構成銘柄は定期的に見直される。
時価総額加重平均の詳細はこちら。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とSBI・V・S&P500の、投資比率が多い上位10位までの銘柄がこちら。
Apple、Microsoft、Amazonなどの有名大企業が上位を占めているんだね!
- 過去10年間では、全世界株よりもリターンが高かった
- 米国の大企業500社に投資ができる
- GAFAM(Google、Amazon、Facebook(Meta)、Apple、Microsoft)などの世界をリードする企業に投資ができる
- ハイテク株が強い今、2010年代以降はハイテク株のみの投資よりもリターンが低かった
- 地域分散はしていない(アメリカへの集中投資となる)
4位:大和-iFreeNEXT FANG+インデックス
FANG+は、最近話題のファンドです。
米国上場企業の株式に投資し、NYSE FANG+指数(配当込み、円ベース)の動きに連動した投資成果をめざします。
次世代テクノロジー10銘柄に投資をすることができます。
2024年1月末時点のFANG+の組入銘柄はこちらです。
↓はS&P500・ナスダック100・FANG+の過去5年間の比較です。リターンはFANG+が一番高いですが、下落率も高いですね。つまり、リスクが高いです。
- テクノロジー株に集中投資できる
- 過去のリターンが高い
- 分散効果はあまりない
- 下落時は下落率が大きい傾向
- コストが比較的高い
5位:ニッセイNASDAQ100インデックスファンド
NASDAQ100も、最近かなり人気の指数ですね。
NASDAQ100指数(配当込み、円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目標に運用を行います。
NASDAQ100指数は、米国NASDAQ(ナスダック)市場の代表的な企業の株式で構成される株価指数です。
↓組入上位10銘柄はこちらです。
↓業種別組入比率はこちら。情報技術がそのほとんどを占めているため、業界分散効果はちょっと薄めではあります。
↓国・地域別組入比率はこちら。ほぼアメリカですが、中国・オランダ・イギリスも少し入っています。
↓は先ほども出した、S&P500・ナスダック100・FANG+の比較です。NASDAQ100のリターンはS&P500よりも高いですが、FANG+よりも低いです。
NASDAQ100もこういった「S&P500に勝るリターン」という点が注目を集めている理由なのでしょう。
ただし、FANG+同様、下落時はS&P500や全世界株よりも下落率が大きい傾向にあります。要はリスクが高いということです。この点は注意が必要ですね。
個人的には
全世界株<S&P500<NASDAQ100<FANG+<個別株
の順番で、リスクが大きい(期待リターンも大きい)イメージです。
2024年2月現在は日本株も米国株も株価が上がっており、自分のリスク許容度を超えた投資をしてしまいがちです。
- 「投資でどれ位までならマイナスになっても受け入れられるか」という度合いのこと
- どれくらい投資元本がマイナスになっても生活に影響がないか
- どれくらい投資元本がマイナスになっても気持ち的に耐えられるか
↓の赤枠の部分のように、2022年は米国株が下落しました。
↓下落率はこちらです。
今は「下落後に上がったから持ち続ければよかっただけだ」と言えますが、結果論です。
下落時の不安な心理状態で「30%下落したけど、持ち続けよう」と考えるのは簡単ではありません。
こういった下落率の大きさ・期待リターンの大きさ(リスクの大きさ)をよく理解した上で、投資判断をするのが大事です。
一方で、自分のリスク許容度の見極めを、投資をする前から完璧に行うのは難しいですよね。
そういう場合は、超少額投資を始めつつ自分の様子を見るのが良いです。
不安な方は「100円から投資」「ポイントで投資」などで、小さく始めましょう。FANG+やNASDAQ100に限らず、すべての投資に言えることです。
6位:SBI日本高配当株式
SBI日本高配当株式は以下のような投資信託です。
- 予想配当利回りが市場平均よりも高い銘柄を中心とする
- 配当状況、財務状況などを評価し選別する
- 銘柄数:30銘柄程度
- 想定配当利回り:約4.5%
こちらも配当利回り約4.5%が期待できる上に、年率コストは0.099%と低コストのため話題になっています。購入時手数料はゼロ円です。
SBIアセットマネジメントによると、モデルポートフォリオとして以下の銘柄を想定しているとのこと。
シミュレーションにおいて過去10年の運用パフォーマンスは年率14.4%の上昇で、TOPIX(配当込み)を年率5.4%上回る試算結果となっています。
↓の記事では詳細に解説しています。
SBI-日本高配当株式を購入するかどうかは、以下の3つの観点の是非を考える必要があります。
- 高配当株へ投資するかどうか
- 日本株に投資をするかどうか
- 個別株ではなく投資信託で投資をするかどうか
私は個別株で日本高配当株をやっているため、この投資信託は購入しません。ですが、日本高配当株に不慣れな初心者さんにとって悪くない投資信託だと思います。低コストですしね。
7位:SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド
10位:大和-iFreeNEXT インド株インデックス
7位と10位はインド株なので、一緒に解説します。
最近話題のインド株に投資ができるインデックスファンドです。
S&P BSEセンセックス指数(S&P BSE Sensex Index)はインド株式市場の代表的な株価指数です。
流動性、取引規模、業種などを代表する30銘柄で構成されています。
時価総額加重平均指数で、業種では金融と情報通信の比重が大きく、財閥系の企業が多いのが特徴です。
参考:SMBC日興証券
Nifty 50 Indexは、インドを代表する株価指数の1つです。
インドナショナル証券取引所(NSE)に上場する銘柄のうち、時価総額・流動性・浮動株⽐率等の基準を⽤いて選定された50銘柄で構成されています。
時価総額加重平均型の指数です。
参考:大和アセットマネジメント
↓過去5年間のチャートはこちら。結構調子が良く、S&P500を超えたリターンを出しています。
↓のように「インドは世界第2位の経済大国になる」といった予想がされるようになってきました。
人口が増加傾向であることや、実際に株価が最高値更新をし続けていることも、人気の理由ですね。
主なメリット・デメリットはこちらです。
- 高い経済成長率と、それに伴う株価の上昇率が期待できる
- 先進国投資に付け加えることで、分散効果が期待できる
- 為替変動が大きい傾向
- 情報が入手しにくい場合も
- 政治リスク、法的規制リスク
8位:野村世界業種別投資シリーズ (世界半導体株投資)
半導体株も、最近特に大きな人気ですね。実は私は元々半導体の開発をやっていたので、一応元業界人ではあります。
- 購入時手数料:3.3%以内
- 信託報酬:年率1.65%
と、アクティブな内容だけあってコストは高めですね。
世界各国の半導体関連企業の株式を主要投資対象とします。
MSCI All Country World Semiconductors & Semiconductor Equipment(税引後配当込み・円換算ベース)をベンチマークとする。
AIやIT技術など、私たちの生活や仕事に欠かせないのが精密機器です。こういった機器にはほぼ必ず「半導体」という電子部品が入っています。
ですので、「今後のトレンドは半導体だ!」という流れが今起こっているというわけです。
↓過去10年の成績です。10年で約4倍ですので、成績はかなり良いですね。ただ、2021年11月〜2022年12月の間は-30.2%の下落がありました。
↓組入銘柄上位10位がこちらです。
↓国・地域別の比率がこちらです。
- 今後に期待できる世界の半導体株に投資ができる
- コストが高い
- 半導体業界への集中投資になる
9位:SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
『CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)』に連動する投資成果を目標として運用を行います。
CRSP USトータル・マーケット・インデックスとは、米国株式市場の大型株から小型株までを対象とし、投資可能銘柄のほぼ100%をカバーした時価総額加重平均型の株価指数です。
S&P500やNASDAQ100は、小型株を含みませんが、SBI・V・全米株式は小型株を含みます。
CRSPは、米国株式市場をほぼ全て対象にしているので、米国市場全体と同じ業種バランスです。
↓ S&P500と全米株式(青色)の過去5年間の比較です。ほぼ同じ値動きであることがわかります。
理論上は投資先が多い全米株式の方がリスクは低い(値動きが小さい)はずですが、実際はS&P500も約500社に分散しているため、分散効果にはほぼ差がありません。
- 小型株も投資しておきたい(小型株の今後の成長に期待したい)
- 米国市場全体を幅広く買いたい
と思うのであれば、S&P500よりも全米株式を購入した方が良いでしょう。
まとめ
以上、SBI証券の販売金額ランキングTOP10でした。
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