こんにちは!ふゆこ(@fuyuko190)です。
貯金できなくても、大丈夫!
今回のテーマは「月にいくら貯金したら良いのか?」です。
この記事を最後まで見れば、以下の内容が分かります。
- 貯蓄率のデータ
- 月にいくら貯金したら良いか
「貯金どころか風呂に入るのも歯を磨くのもめんどくさい」
そんなズボラな浪費家だった私が、奨学金を返済しながら4年間で1000万貯金ができた理由は「金融知識をつけたから」というのが大きいです。
まあズボラは治っていないので、風呂に入るのはいまだに面倒なんですけども。
この記事を参考に日本人の貯金事情を客観的に知ることで、自分の立ち位置がわかり節約・貯金がどんどん進むようになります。
いまのところ貯金ができていなくて自信がない
やる気がでない
そんな方も大丈夫!
こういうお金系の記事や動画を見て情報収集しようと思っている時点で、過去の私の100億倍すごいです。
どうか自信を持って貯金に向き合っていただければと思います。
↓この記事の動画版こちら!
日本人の貯蓄率のデータ
2022年に行われた日本人のお金データの結果が先日でました。
「家計の金融行動に関する世論調査」という調査ですね。
そのなかの貯蓄率のデータがこちらです。
こちらは単身世帯(一人暮らし)の方のデータですね。
ここで言う貯蓄率は、手取り収入のうち、どれだけの金額を貯金や積立投資などに回したか?という割合のことです。
20代〜70代の世代ごとに、その貯蓄率の人が多ければ濃い赤色で塗ってあります。
一目瞭然なんですけども、現役世代は貯蓄率0%の人が約3割で多数派なんですよ。
一人暮らしの人を10人集めたら、3人が貯蓄率0%、貯蓄率10~15%の人が1〜2人、貯蓄率35%以上の人が1人、みたいな感じです。
以下は、二人以上世帯(家族などと同居している人)の場合の貯蓄率ですね。
二人以上世帯も、単身世帯と同じで現役世代は貯蓄率0%の人が約2割で多数派なんですよ。
以上のように、貯蓄率0%一番多数派なので、毎年貯金ができているだけでも結構すごいです。
お金系のYoutubeをやっていると、コメント欄に貯蓄率70%の猛者が現れたりとか、twitterでは月20万貯金している人がいたりします。
「すごすぎる…」と圧倒されたりしますが、実際は貯金できていない人が2割〜3割です。
「貯金できない=良くない」とは私は全く思いません。不可抗力で貯金できない人もいますし、貯金しない暮らしが幸せな人だっていますよね。
でも、この記事を見ている方は貯金をしたい方だと思うんです。
あるいは「貯金しなきゃいけない」と思って苦しんでいる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方にとっては、ただふんわりと「貯金しよう」と考えるよりは「月◯万円貯金しよう」と目安を与えられた方が楽だし、より前向きに貯金を考えられるんじゃないかなと思うんです。
ということで、先ほどのデータを踏まえてこの4段階で貯金していくと良いんじゃないかなという目安を以下で4つ取り上げて紹介します。
- 手取りの5%を貯金する
- 手取りの10%を貯金する
- 手取りの25%を貯金する
- 月10〜15万円で生活、残りを全て貯金する
1個ずつ解説していきます。
手取りの5%を貯金する
先ほどのデータからわかる通り、貯金できない人が2割〜3割います。
そういう人にとっては、まずは「貯金ができること」自体が大事です。
ということで、最初の段階は「貯蓄率5%」を目標にすると良いんじゃないかなということですね。
貯蓄率5%ができれば、上位70%の貯蓄率になります。
日本人の年収の中央値は437万円なので、手取り350万円とすると貯蓄率5%というのは以下のようになります。
- 手取り350万円×0.05=17.5万円(年間)
17.5万円/12ヶ月=15,000円(月額)
貯蓄率5%の方法としては、以下のような方法があるかと思います。
- 先取り貯金で月1万円を貯めておく
- 貯金用口座と生活用口座を分ける
- ポイ活で月1万円の浪費を減らす
- 毎日500円玉貯金をする
- スマホを格安プランに変更してみる
- 保険の見直しをしてみる
これ全部をやるのではなく、どれか1つやるだけでも月1万円の貯金ができる可能性は高いです。
私はズボラなので、会社の財形貯蓄で自動で月1万円の貯金ができるようにしていました。
自動だから勝手に貯まります。
財形貯蓄だと貯金しておいたお金を使うのに申請用紙を書いて提出しなきゃいけないので、使うのが面倒なんです。
ズボラなので「お金を使うのが面倒」という状態にしておいたらお金がちょっと貯まるようになりました。
貯金の最初の1歩に役立ちそうな記事をピックアップしましたので、ぜひ見てください。
手取りの10%を貯金する
次に目指したいのが貯蓄率10%ですね。貯金中級者という感じです。
貯蓄率10%を達成できれば、上位約50%以内に入ることができます。
「バビロン大富豪の教え」という、お金の本の原点とも言える名著があるんですけど、この本には7つの教えが書いてあります。
その中でも一番最初に取り上げられている教えが「収入の10分の1を貯金せよ」です。
つまり、貯蓄率10%というのはそれだけ目安になる重要な考え方です。
日本人の年収の中央値は437万円なので、手取り350万円とすると以下のようになります。
- 手取り350万円×0.10=35万円(年間)
35万円/12ヶ月=29,000円(月額)
貯蓄率10%というのは年間35万円、月29,000円ですね。
月3万円の貯金に必要なのは、主に以下の2つが考えられます。
- 家賃、光熱費、スマホ代、保険の見直し
- 家計簿をつける
家賃、光熱費、スマホ代、保険の見直しは、いわゆる「固定費の見直し」ですね。
一度安いところに乗り換えてしまえば、そのあとは労力ゼロでずっと節約ができます。
固定費の見直しについてはこの記事が参考になると思いますので、気になった方は見てみてください。
家計簿は「マネーフォワードME」というアプリがオススメです。
私は家計簿が続かなくて、節約に失敗していました。
でも自動で銀行口座やクレカを使った分を家計簿につけてくれるので、手間がなく家計簿を継続できます。
無料で銀行口座やクレカを4件まで登録できるので、無料の範囲でも十分使えます。
利用者が月平均23,426円の収支改善を実感しているらしいので、家計簿をつけるだけでも月3万円の貯金ができるようになる方もいると思います。
気になった方はこちらから確認してみてください。
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日本人の生涯収入は約2億円です。
なので、生涯ずっと貯蓄率10%であれば、一生で2千万円貯金できることになります。
そんなに?スゲー
毎月手取り額の10%のを貯金するとなると2万円〜3万円とかになるので、「貯蓄率10%ではあまり大きい額は貯金できない」と思う方もいるかもしれませんけど、一生で考えたら2千万円なので、すごく大きな金額になりますよね。
老後が不安な方も、これだけで2千万円は確保できてしまいます。
ちょっと余談なんですけど、若い人ほど老後にめちゃくちゃお金がかかると勘違いしている傾向にあります。
「家計の金融行動に関する世論調査」という調査に、『あなたのご家庭では、老後の生活費として、毎月最低どれくらい必要と思いますか(現在 の物価水準を基準にお答えください)。』という質問があります。その回答がこちらです。
この結果からわかるのは、20代30代の若い人ほど、老後にめちゃくちゃお金がかかると思っています。
私も老後不安で暗い気持ちになったりしていました。
でも、60代70代の方は若い人よりも5万円〜10万円ほど低く見積もっています。
ということで老後不安のイメージだけふんわりとある状態って、過剰な不安に繋がりますし、気持ちばっかり暗くなって意味がないです。
金融知識をつけることで、イメージではなく数字で把握して淡々と対策していくのが良いんじゃないかなと思います。
嫌なことと向き合っているんだ
そう思いながら節約や貯金をするのって辛いじゃないですか。
なので、できるだけお金と向き合うことを嫌じゃないものにしていくためにも金融知識って大事です。
手取りの25%を貯金する
次が手取りの25%を貯金することですね。
貯蓄率25%以上の人は上位25%以上なので、結構上級者です。
この本、本多静六さんという日本人の方が書いた「私の財産告白」という本で、お金に関する名著です。
本多静六さんは、幼少の頃から貧乏に苦しんでいました。
25歳の頃、貧乏から脱却するために「4分の1天引き貯金法」を開発し、実践し始めたんです。1952年に亡くなっているんですけども、学者なので給料は多くは無かったにも関わらず、最終的な資産は現在の価値にして約100億円になったとのことです。
「4分の1天引き貯金法」では、収入の4分の1をなかったものとして強制的に貯金し、残りの4分の3で生活するというものです。
日本人の年収の中央値は437万円なので、手取り350万円で計算すると以下のようになります。
- 手取り350万円×0.25=87.5万円(年間)
87.5万円/12ヶ月=73,000円(月額)
もちろん人によりますが、工夫すれば十分可能な水準です。
本多静六さんの本だけでなく、様々なお金の名著に書いてある重要な考え方がこちらです。
- 見栄を張らない
- 周りに流されるな
- お金がないから不幸なのではなく、別の問題があるのかもしれない
- 「生活レベルを下げる=不幸」ではない
これは他の節約系Youtuberさんも言っていることですし、私もすごく共感する考え方です。
私は浪費時代は以下のように考えていました。
自分が苦しいのはお金がないからだ
だから今よりも節約したらもっと苦しくなるはずだ。そんな生活は嫌だ
でも、今は浪費時代よりも年間支出が100万円以上低いわけですよ。低いにも関わらず、生活の満足度は浪費時代よりもかなり高いです。
それは、こちらの考え方を身につけることができたからだと考えています。
- 見栄を張らない
- 周りに流されるな
- お金がないから不幸なのではなく、別の問題があるのかもしれない
- 「生活レベルを下げる=不幸」ではない
節約は私にとって苦しいものではなく「自分にとって不要な物事を見極め、削ぎ落とす」というダイエットのような作業です。
そうやって無駄を削ぎ落とした家計は美しいですし、ストレスも減ります。
そういった節約の考え方については、こちらの記事や動画が役に立つと思います。
月10〜15万円で生活、残りを全て貯金する
次の段階が月10〜15万円で生活し、残りを全て貯金や積立投資に充てることです。
日本人の年収の中央値は437万円なので、手取り350万円とすると以下のようになります。
- 手取り350万円/12ヶ月=29万円(月額)
29万円−15万円(10万円)=140,000円(19万円)
逆に言えば、月10万円生活であれば月19万円の貯金ができます。
これは決して万人にはオススメしないんですけど、私が実際にやっていることです。
また、節約系Youtuberさんたちは「月10〜15万円で生活、残りを全て貯金する」ということをしているので紹介します。
生活レベルを下げるのって怖いと思うんですけど、思い切って以下のようなことをやってみて、生活レベルをとりあえず下げてみるというのも良い方法です。
- 安いアパートに引っ越す
- 安い食材&お弁当で食費を下げる
- 格安SIMでスマホ代月1,000円
- 飲み会に行かないor月1回まで
- 外食をしない
- 趣味にお金をかけない
- 見栄を張らない
生活レベルを下げてみることで、自分は何が好きなのか?を振り返るきっかけにもなります。
私の場合、2022年の年間支出は128万円だったので月107,000円生活ですね。
問題は「そんなに生活費が低いのになんで生活満足度が高いのか」ここだと思います。
その理由は、私の場合なので超個人的なんですけども以下の通りです。
- 慣れれば普通
- 小学生の頃のような暮らしで十分幸せ
- 物よりも経験を買った方が満足度が高いことを実感した
「私がうまくいかないのは社会と国のせいだ、お金がないから不幸なんだ」と思っていた
「小学生の頃のような暮らしで十分幸せ」について、ちょっと説明します。
節約に本格的に取り組み始めた2019年ごろに「今までの一生で自分はどんな時に幸せだったのか」を振り返ったんです。
そうしたら、美味しいご飯を食べて、運動をして勉強をして、大好きな家族と過ごしていた小学生の頃の方が幸せだったと思ったんです。
じゃあ、私は大好きなねるねるねるねと餃子、適度な運動や睡眠、家族や友人との付き合いがあれば幸せなのかもしれないと思ったんです。
浪費時代の私はストレスで浪費をしていましたし、高いバッグや服は買っていないのに貯金ができないことに不満を抱えていました。
「私がうまくいかないのは社会と国のせいだ、お金がないから不幸なんだ」と思っていたんです。
でも、小学生の頃の幸せを思い出して会社でのストレスや、過剰なお金への不安が問題だっただけで次のように思ったんです。
- 別に日々の生活にお金をかけなくても幸せなんじゃないか
- 贅沢していないつもりだったけど、贅沢しすぎだったんじゃないか
そう思って節約をしてからは、逆に転職で年収が上がったり、生活レベルが下がって貯金が進むので資産額が増えたりしました。
「小学生の頃のような暮らしで十分幸せ」と思えてから、節約できるようになった
「お金はそんなに要らないのかも」と思い始めてから、お金が貯まり始めるという奇妙なことが起きたんです。
一見奇妙なんですけど、理由ははっきりしています。浪費時代の私はお金に適切に向き合っていなかったから貯金ができなかったんです。
適切にお金と向き合ったからこそ、現実逃避を辞めて転職、節約、投資、副業といった具体的な行動に取り組むことができたんです。
当たり前のことを自覚するのは難しい
貯金するために必要なのは、現実逃避せずにお金と適切に向き合うことです。
っていうのは、こうして整理して言うと当たり前といえば当たり前のことですよね。
でも、それを皆さんが当たり前と思えるのは客観的に私を見ているからです。
自分のこととなると、なかなかこれが難しいんですよ。
自分の感情や悩みって結構入り組んでいるので、当たり前のことができていない自分を自覚できていなかったりします。
自覚するために私がやったことは次のようなことでした。
いろんな節約や趣味などの行動を試していく中で、何が嫌で何が楽しいのか?
どんな風に嫌でどんな風に楽しいのか?
という自分の反応を確認して自己分析していくことです。
自分の反応にとことん向き合って自分を見つめ直すことで、真の意味で見栄や世間の目から脱却して自分のための人生を歩めるんじゃないかなと思います。
まとめ:自分のお金の問題に向き合おう
ということで月に何万円貯金できれば優秀なのかというタイトルでやってきましたけれども
生きてるだけで優秀です!
その上で、約3割の方が貯金はできていないので貯金ができているだけで結構すごいです。
大事なのは「自分のお金の問題にちゃんと向き合うこと」「なんとなく不安がるのではなく数字で把握すること」です。
資産形成の参考になれば嬉しいです!