こんにちは!ふゆこ(@fuyuko190)です。
私は4年前から積立NISAを開始し、年収350万円・貯金40万円から資産1000万円を達成した方法について「節約オタクふゆこ」チャンネルで発信しています。
- 米国高配当株ETFであるVYMとSPYDを投資対象とする投資信託
- 日本高配当株の投資信託
が発表されました。参考:SBIアセットマネジメント
こちら、どれも年率コストが0.14%以下と非常に低コストで注目されています。新NISAの成長投資枠に登録予定です。
- SBIから出た高配当株の投資信託ってどうなの?
- 投資初心者はどうすれば良いの?
- S&P500よりも儲かるの?
- オススメなの?
投資をやるなら、人気No.1とNo.2のSBI証券と楽天証券がオススメです。初心者が投資をやるなら、このどちらかにしておけばまず間違いはないと言われています。
- SBI証券
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SBI証券で高配当株の投資信託が発表
今回紹介する投資信託は以下です。
- SBI・SPDR・S&P500 高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)
- SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)
- SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)
「インデックス・ファンド」と名前にありますが、S&P500や全世界株式などの市場平均型のインデックスとは異なるものです。市場平均ではなく、高配当な銘柄に限定して投資をしているわけです。
教科書的な「インデックス投資は合理的」という話は、「市場平均」であることを前提としています。そのため、こういった高配当株ファンドを見て「名前にインデックスと書いてあるから市場平均なのだ」と思わないようにしておきましょう。
内容はこちら。
※SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)に関しては、分配金を出さないバージョンの投資信託が2021年から既にあります。
それぞれ、非常に低コストな上に年率4%近くの配当利回りが出ている!ということで話題です。
しかし、コストや配当利回り、投資内容について気をつけるべき注意点もあります。皆様が損をする可能性を減らすために、一個ずつ解説していきます。
この記事では、それぞれ以下の略称で呼びます。
- SBI-SPYD
- SBI-VYM
- SBI-日本高配当株
SBI-SPYDファンドの中身
SBI-SPYDでは、米国高配当株ETFであるSPYDに投資をします。SPYDの中身はこちら。
- 名称:SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF
- 投資対象:S&P500の中で配当利回りの高い企業約80社
- 銘柄数:80
- 分配金利回り:4〜5%
- 経費率:0.07%
SPYDは高い配当利回りが特徴です。
組入上位銘柄はこちら。
業種別構成比率はこちら。
SPYDは、業種としては金融や不動産の割合が高いです。つまり、景気変動の影響を受けやすいため、
- 不景気の時は下落・配当金が減りやすい
- 好景気の時は上昇・配当金が増えやすい
という特徴があります。
SBI-VYMファンドの中身
SBI-VYMでは、米国高配当株ETFであるVYMに投資をします。VYMの中身はこちら。
- 名称:バンガード・米国高配当株式ETF
- 投資対象:時価総額が大きく平均以上の配当利回りがある米国企業
- 銘柄数:466
- 分配金利回り:約3%
- 経費率:0.06%
VYMは多くの銘柄に投資していて、分散投資の効果が期待できます。
組入上位銘柄はこちら。
JPモルガンという大手金融会社や、エクソンモービルという石油会社が割合のトップを占めています。
業種別構成比率はこちら。
VYMは
- 好況時に強い金融、テクノロジー
- 不況時に強い生活必需品、ヘルスケア
の比率が高く、バランスの良い投資割合になっています。
SBI-日本高配当株ファンドの中身
SBI-日本高配当株ファンドですが、交付目論見書の表紙のデザインがなんか面白い。
twitter(X)で流行したネタ画像「5000兆円欲しい!」に似たものを感じます。
余談はここまで。
SBI-日本高配当株式は以下のような投資信託です。
- 予想配当利回りが市場平均よりも高い銘柄を中心とする
- 配当状況、財務状況などを評価し選別する
- 銘柄数:30銘柄程度
SBIアセットマネジメントによると、モデルポートフォリオとして以下の銘柄を想定しているとのこと。
年率0.099%と低コストなのはすごく良いことですが、景気敏感株が多いのが気になります。
シミュレーションにおいて過去10年の運用パフォーマンスは年率14.4%の上昇で、TOPIX(配当込み)を年率5.4%上回る試算結果となっています。
ただ、SBI-日本高配当株式には注意すべき点があります。それがタコ足配当です。
目論見書には「場合によっては分配金が実質的な元本の一部払戻しに相当する場合があります。」と書いてあります。これはタコ足配当の可能性があるということです。
分配金の出る投資信託で注意しなければならないのは
- 配当金が出て安心していたら
- その配当金は元本を取り崩していただけだった(タコ足配当)
- 値上がり益+分配金のトータルで見たら、利回りがそんなに高くなかった…
という事態に陥ることです。もちろん、SBI-日本高配当株ファンドがタコ足配当をやらない可能性も大いにあります。
とにかく、投資をするにしても中身を理解するのが大事です。
ちなみにETF(上場投資信託)では、タコ足配当はできない決まりになっています。
ふゆこはこうする
ふゆこはどうするのか?について、以下の順番で解説します。
- SBI-VYM, SPYD
- SBI-日本高配当株式
SBI-VYM, SPYD
ここでは
- 高配当株投資自体の是非
- 投資信託かETFか?
の順番で解説します。
まずは、高配当株投資自体の是非についてです。
SPYD, VYMにはGAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)が含まれていません。GAFAMは配当金なし・または配当利回りが低いからです。
「米国株に投資するからには、GAFAMなどの超イケイケ企業も含まれていて欲しい!」と思いますよね。
一方で、こういったイケイケ企業が配当を出さないのは、
- 配当金として会社の利益を株主に還元するよりも
- 設備投資・研究投資などにお金を回し
- 成長性を確保したい
という姿勢だからです。
逆に言うと、高配当株は配当金の分、事業の成長機会を失っています。高配当株投資とはそういう投資方法です。
私は個人的には以下のように考えています。
- 高配当株投資は成長性に期待する投資方法ではない
- インデックス投資よりも上のリターンを求めてやるものではない
実際、S&P500とのリターンの比較は以下です。
いや、これだったらS&P500買って、楽天証券で定率4%切り崩しした方が良くないですか?あるいは4%分を自分で計算して、SBI証券または楽天証券で定額取り崩し。
と思う方は、高配当株投資よりもインデックス投資一本が良いと思います。現に、最も合理的なのはインデックス投資だと言われています。
一方で、「配当金というお小遣いがもらえる方が心理面をカバーできる」という意見を、投資の先輩方からはよく聞きます。
↓投資の心理について。
そのため、私は以下の戦略で投資をやっています。
- インデックス投資を中心に
- SPYD, VYM, HDV(米国高配当株ETF)を均等に買う
- 日本高配当銘柄を個別株で保有
では次に、ETFか投資信託か?についてです。
- 投資信託のSBI-SPYD, VYM
- ETFのSPYD、VYM
以上は両方とも新NISAの成長投資枠で投資可能です。
では、ETFと投資信託はどんな違いがあるのか?以下が比較表です。
SBI証券か楽天証券を使い、新NISAで投資をしたい人が多いと思います。その場合、購入タイミングとコストの違いになります。
ですので、まあETFの方で良いんじゃないかな?というのが現状の私の意見です。それに、SBIの方は隠れコストがまだ出ていないため、不明点もあります。
一方で、新NISA枠ではなく課税口座で投資をする場合、投資信託では確定申告なしで米国配当金課税の控除を受けることができます。
つまり、課税口座であれば投資信託の方が手続きが楽というメリットがあります。
SBI-日本高配当株式
SBI-日本高配当株式のモデル銘柄について、私個人の意見としては以下です。
30銘柄ある中で、「長期で保有して高配当株投資をしたい」と思えるのは7銘柄だけでした。個人的にはSBI-日本高配当株ファンドへの投資はしません。
私は以下のような銘柄には基本的に投資しません。
- 赤字
- 減配
- 営業利益率、ROE8%以下
- 営業CFがマイナス
- 記念配当で配当金が上がっただけ
- 不祥事
こちらの基準でSBI-日本高配当株式ファンドの中身を見た結果、7銘柄しか残らなかったというわけです。
「いや、ふゆことかいう馬の骨の意見の信頼性はあるの?怪しくね?」と思う方もいらっしゃると思います。参考までに、私の日本高配当株の実績を載せておきます。
トータルリターン(配当+株価の値上がり益)で年率11%ですので、悪くない成績だと思います。もちろん将来はわかりませんが。
※私はこびと株という高配当株ブログを参考に銘柄を選んでいます。とても参考になります。
ただ、低コストで配当金が欲しいのであれば、否定はしません。「配当が欲しい」という理由で、高コストでリターンが低いファンドを買わされている人も多い現状を考えると、低コストという時点で強いです。
それに、今後の相場において、私の判断が絶対に正しいなどとは全く思いません。そういう意味でSBI-日本高配当株式ファンドを購入することを否定はしません。ただ、オススメもしません。
結論
SBI-VYM, SPYD, 日本高配当株ファンドに関する私の結論はこちら。
- コストが低く、悪い投資信託ではない
- そもそも高配当株投資をしたいのか?ETFでなく投資信託で良いのか?を考えて投資すべき
- 個人的にはSPYD, VYMはETFでOK
- 課税口座で運用する人は投資信託のSPYD,VYMも良いかも
- 日本高配当株は自分で銘柄選定したい
- 否定はしないが、おすすめもしない
高配当株投資は魅力的ですが、「素人でも再現性高くリターンを確保できる可能性が高い」「最も合理的である」のは市場平均型のインデックス投資です。高配当株投資ではありません。
ですので、投資初心者さんに私が最初にオススメしたいのがインデックス投資です。
- eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)