こんにちは!ふゆこ(@fuyuko190)です。
今回は、「FIRE目指して脱サラして1年経った結果」について話していきます。
この記事を最後まで見れば、以下の内容が分かります。
- FIREを目指す途中で脱サラしたらどうなるのか
- 脱サラ1年後の現実
- フリーランスになったらどうなるのか
会社が嫌で脱サラして自営業をやりたいけど不安だなあ…
このように勇気が出ない方、いらっしゃると思います!
私は退職してから半年ほど経った時に以下のような動画を出しました。
今回は退職してから1年経ったので、
- 半年前と比べて心境は変わったのか?
- 年収は上がったのか?
- 脱サラしてから変わった、良いこと悪いことは?
と、脱サラフリーランス1年目の現実についてお伝えしていきます。
↓この記事の動画版はこちら!
脱サラして変わったこと
脱サラして変わったことを紹介します。
- 日々感じるストレスが激減
- FIREよりもサイドFIREの方が楽しそう
- 稼ぐことに対する考え方
こちらを順番に説明したいんですけど、その前に私がなぜ会社を辞めたのかちょっとだけ説明させてください。
私は元々メーカーの開発職として約5年間勤めて、2022年の3月にうつ状態となってしまったことをきっかけに有給を消化し、そのまま2022年の5月に退職しました。
会社を休み始めたのは2022年4月からなので、ちょうど1年経ったということで、脱サラの現実を皆さんに伝えるにはちょうど良い時期かなと思いこの動画を作りました。
うつ状態になったことはただのきっかけで、元々自営業で働いてみたいと思っていたんです。
26歳の頃にFIRE(経済的自立)について知ってから「レールの上の人生よりも、新しいことに挑戦して、自由な働き方をしたい」と考えていました。
私の記事や動画を見ている皆さんも、「自由な働き方」「あわよくば年収アップ」を夢見て「脱サラしたい!」と考えているんじゃないでしょうか。私もその一人でした。
なので会社員時代の2019年の秋に副業を始めて、いつか自分の事業だけで食べていきたい!と考えていたんです。
そして、副業として始めたこの節約投資系YouTubeチャンネルが軌道に乗ってきたのが2022年3月ですね。初収益13万円が振り込まれました。
貯金もある程度貯まっていたので、これを機に自営業に挑戦しよう!と思って思い切って会社を辞めました。
日々感じるストレスが激減
脱サラして変わったことの1つ目が「日々感じるストレスが激減」です。
会社員って仕事の時間は決まっていますし、結構監視されますよね。
中にはやりがいのある仕事もありましたけど、ストレスがたまる仕事も多かったです。
会社から帰宅してからは、
- 家事をするのも疲れる…
- 同居人と会話するのも疲れてしまう…
という状態で、私生活を大切にできていない状態でした。
脱サラをしてそういった日々の疲れがほぼゼロになりました。
最近は昼にリンゴなどの果物を剥いて食べるのが楽しみです。
脱サラしてからは朝起きる時間や、仕事を始める時間、仕事を終える時間が自由です。
打ち合わせのある日はもちろん決められた時間に起きなければいけないんですけど、自分で決めた打ち合わせなので納得して出席しています。拘束感はないです。
- 深夜まで仕事をすることも
- 昼間に天気が良いからという理由で散歩したり
- ぼーっとしたり
- なんとなくだるいからという理由で朝からスプラトゥーンというゲームをやったり
とにかく、自由です。
FIREよりもサイドFIREの方が楽しそうと思うようになった
脱サラして変わったことの2つ目が「FIREよりもサイドFIREの方が楽しそうと思うようになった」です。
- FIREとは経済的自立・早期退職のことで、Financial Independence Retire Earlyの略です。
最近「倹約して投資をして、投資による資産所得だけで暮らす完全FIRE」や、「月10万円の基礎生活費のみ資産所得で得て、残りはゆるく働くサイドFIRE」が話題になっていますね。
以前は会社が嫌だったので、早く退職したいという思いがありました。
仕事自体は楽しかったんですけど、会社の人間関係が嫌だったんです。
でも、副業を初めて自分で事業所得を得るのは楽しくて、嫌なことがほぼありませんでした。なので、会社員時代の私はこう思ったんです。
「もしかして私は働くことが嫌なのではなく、会社の人間関係が嫌なだけなのでは?」
「なら、今会社で耐えて倹約してFIREを狙うよりも、脱サラして事業所得で生活しながらFIREを目指した方が良いのでは?」
結果、考えは大正解でした。
私は働くことが嫌なのではなく、会社の人間関係が嫌だっただけでしたし、FIREできる資産額に達するまで会社で耐える必要は全くなかったです。
FIREする前に脱サラして事業で稼いで、サイドFIREできる資産額に到達したら労働時間を減らしてサイドFIREすれば良いですし、
仕事が楽しければFIREはしなくても良いわけです。
会社員と違って、事業であれば労働時間は自分の好きに設定できるので、ゆっくりと労働時間を減らしてサイドFIREに移行していくこともできます。
私は今の事業にストレスをほぼ感じていません。
緊張感はあるんですけど、やる気を出すための適度なストレスなので、そこまで負担ではないです。
つまり、会社員時代は「理想の幸せな生活のためには仕事を辞める必要がある」と思っていたんですけど、今は「理想の幸せな生活」の中に、自分の事業も含まれています。
なので、仕事を完全に辞めるFIREというよりは、
- ゆるく働くサイドFIREをしたい
- 完全にFIREできる資産額になっても事業は続けたい
という気持ちに変化しました。
稼ぐことに対する考え方
脱サラして変わったことの3つ目が「稼ぐことに対する考え方」です。
会社員の時は、以下のように考えていました。
- 収入=会社からもらえるもの、基本給がもらえて、忙しければ残業して残業代がもらえる。成果を出せばちょっと昇給する。
- 支出=普段の暮らしにかかるお金。
「収入は会社」「支出はプライベート」という風に収入と支出の世界が2つに分かれていました。
私が勤めていた企業が年功序列だったのもあって、努力しなくても人並みになんとなくやっていれば加齢によって昇給するという状態でした。
なので自己投資への意欲は今よりも低かったです。
でも今は、効果的に自己投資をすることで仕事の成果を2倍にすれば収入が2倍になるという世界で仕事をしてます。
- 収入=社会に提供した分の価値がお金としてもらえる
- 支出=事業経費、税金、生活費
といった形で、収入にも支出にも事業が関係しています。事業収入や経費、生活費、税金、この全てのバランスで成り立っているイメージです。
1日24時間のうち、何時間を仕事に充てて、何時間をプライベートに回すのか?どの程度の質で過ごすのか?といった、生活をどうデザインするか?によって、自分の事業のデザインにもつながる、それが稼ぐことにもつながる!というのが今の考え方です。
労働時間は減った?
労働時間はほぼ変わっていないです。
私は最近は仕事時間を全て記録しているんですけど、1ヶ月の平均労働時間が180時間です。
土日休みで1ヶ月20日出勤とすると、1日9時間労働ですね。
会社員時代は1日9〜10時間労働くらいだったので、ほぼ同じです。
計算のために土日休みと仮定しましたけど、実際は土日も仕事をしていて、全然やる気が出ない時は1日1時間、やる気が出た時は1日12時間といったように、日によって全然労働時間が違います。
会社員に戻りたい?
今のところは戻りたいとは思いません。
「脱サラしたけど、自営業つらいよ〜〜会社に戻りたいよ〜〜」と思ったことは一度もないです。
今のYoutubeやブログの事業は、成果が出なければ利益もゼロです。かかっている経費以上の売り上げを上げないと、赤字になり貯金が減っていきます。
実際に赤字だった月もあります。
- 成果が出なければ利益もゼロ、経費以下の売り上げなら赤字に
- 2倍の成果を上げれば2倍の売上に
- リスクと隣り合わせで非常にシビアだけど、おもしろい
一方で、会社員時代の収入は以下の様な形でした。自己投資や自分の効率化が収入に直結しないため、もどかしい日々を過ごしていました。
- 年功序列で、加齢で給料が上がる
- 基本給が下がることはほぼない、降格もほぼなし
- 2倍の成果を上げてもボーナス1割増
会社と脱サラ後の仕事は両方良いところも悪いところもあるんですけど、成果報酬型の仕事が自分には合っています。
なので、もし仮に会社員に戻るとしたら成果主義の会社が良いですね。
あとは、やっぱり個人事業主レベルではできない仕事が会社にはありますよね。
私はもともとメーカーの開発職でしたけど、車や家電など、大きな装置が必要なものづくりの仕事は、企業の予算レベルでないと実現できません。
なので今後、そういった仕事がしたいと考えた時に会社に就職する可能性はあります。
まあでも、今後Youtubeがオワコンになったら「やっぱり自営業つらいよ〜〜会社に戻りたいよ〜〜」とか言ってるかもしれません。
その時は優しくしてください。
収入は上がった?
収入は上がりました。
最近の月収は会社員時代の2倍くらいなので、このままいけば年収は会社員時代の2倍になりそうです。
ただ、Youtubeやブログは次の月に収益が半分になっても全くおかしくないので緊張感は常にあります。間違っても散財なんてできません。
まあ、ちょっとした浪費はするようになりました。つけ麺をこの前食べました。美味しかったです。
あとは枕カバーなんてなくても死なないので、今まで枕にタオルを敷いていたんですけども、収入が増えたので枕カバーを買いました。
- 2022年4月:うつ状態、休職。
- 2022年5月:自営業に挑戦したいと思い退職。
- 2022年6月:自営業の収入のみに。
- 2022年6月〜11月:月平均5万円の利益。税金と生活費を支払ったら赤字。貯金が徐々に減っていきました。
- 2022年12月:経費・税金・生活費の支払いをカバーできる収入に。
脱サラ後6ヶ月は会社員時代の1/4以下の収入になりました。
なので、事前に貯金をしておくのは大事です。
私の場合、うつ状態になったのがきっかけで会社を辞めたので、脱サラ直後はすぐに仕事をバリバリやっていたわけではなくて、週に2、3時間しか作業しない週もありました。
つまり、かなりのスロースタートでした。
うつ状態については、今はかなり回復しています。無理をしないことを心がけてはいますが。
というのもあって、収益が出るのに時間がかかったんじゃないかなと思います。
生活できるだけの利益を生み出すには、時間がかかります。
「脱サラしてフリーランスになりたい!」という人にはこの3つを確認して欲しいです。
- 副業で月5万円程度の利益が出せているか
- その副業はもっと時間をかければ伸ばせそうか
- 貯金が生活費6ヶ月分以上あるか
これをクリアしていれば、かなり堅実に脱サラに挑戦できるんじゃないでしょうか。
いくら貯金してから辞めた?
私の場合、現金300万円、積立NISAなどの投資が700万円の状態で会社を辞めました。
私は月の生活費が10万円なので、税金の支払いも含めれば月20万円あれば生きていけます。
なので貯金もありましたし、その時すでにYoutubeで月5万円以上の収益は出ている状態だったので、1年以内には生活できるくらいの稼ぎにはなるだろうという考えで辞めました。
私は資産1000万円で脱サラしましたが、そこまで貯めなくても良いと思います。
独身で月10万円生活の自分の体感としては、すでに副業として月5万円以上稼げている人なら、200万円以上貯めてから辞めれば安心かな〜と思います。
貯金が100万円くらいでも、ちょっと危ういけど本人がやりたいなら辞めちゃってもいいんじゃないかと思います。
貯金がゼロの場合「税金の支払いがあるけど大丈夫ですか?」とは思いますね。
税金の支払いについてはこの後話します。
奨学金返済や税金の支払いは?
会社を辞めた後、2022年6月〜11月の利益が30万円でした。月平均で5万円ですね。ここからさらに以下の支払いがありました。
- 国民健康保険 月6万円
- 住民税 月2.5万円
- 国民年金 月1.7万円
- 奨学金返済 月1.4万円
完全に赤字の期間が6ヶ月続きました。
国民健康保険と住民税は、前年の収入から決まります。
つまり、会社を辞めて収入が一気に減った場合、収入が少ない割に税金の支払いが多いという状態になるわけです。
ちなみに、収入が大きく減った場合、住民税を減らせる可能性があります。
去年の年収が555万円以下の人で、以下に当てはまる方は対象になる可能性が高いです。
- 仕事を辞めた人
- 会社の業績不振で収入が減った人
- 自営業で収入が減った人
詳細は以下の動画で確認してみてください。
税金関係だけでも上述したように
- 国民健康保険 月6万円
- 住民税 月2.5万円
- 国民年金 月1.7万円
- 奨学金返済 月1.4万円
こういった支払いもあるので、貯金をしてから脱サラするのは超大事です。
「脱サラしたあとは今の生活費くらい稼げれば良いんでしょ」と思っていると危険ですね。
実際は税金や社会保険料を支払う必要があるからです。
デメリットや悩みは?
脱サラして感じるデメリットや悩みは大きく分けて以下の4つですね。
- 生活習慣
- 休日がない
- 収入の上下が激しい
- 税金の支払い
1個ずつ解説していきます。
生活習慣
これは、生活リズムですね。
できれば朝7時に起きて優雅な朝を過ごしたいんですけど、最近は9時ごろに起きています。深夜に作業してしまうこともあるんですよ。
私は朝ちゃんと起きられると気持ちがいいなと思うタイプなので、朝型に直したいんですけど、まだ直せていないです。
睡眠時間自体は毎日8時間取れているので大丈夫なんですけど、生活リズムを朝型に直していきたいです。
休日がない
これは、休日がないというか逆にいうと毎日休日にすることもできてしまうので、全くメリハリがないという悩みですね。
ここ数ヶ月は1回も休んでいないので、メリハリをつけたいです。
完全に休む曜日を決めてしまうのがいいかもしれないですね。
逆に、やる気が出ない期間もあって、ダラダラしてしまう時期も以前はありました。そういう時の対策のために、週3回、動画編集をしてくださっている方に「この曜日に動画を提出します」という締切を自分で設定しました。
「編集者さんが待っている!」と思うと、ダラダラしなくなります。
遅れてしまうことも何回かあったので非常に編集者さんには申し訳ないんですけども。
自分で締切を作るだけだと守れないこともあるので、誰かを巻き込んで締切を作ることで、ダラダラできない仕組みを作りました。
収入の上下が激しい
これはYoutuberやブロガーあるあるだと思うんですけど、収入の上下が会社員時代よりも激しいです。
私の例で紹介すると、
1月の収益は12月の2倍だったんですけど、3月の収益は2月の2/3倍くらいに減りそうです。
つまり、結構上下が激しいです。
まあこれはよくあることみたいなので、「月単位で目標収入を設定せずに、年単位で設定する」くらいの目標設定で良いかもしれませんね。
税金の支払い
節税をちゃんとやれば、同じ収入でも会社員よりもフリーランスの方が手取りが高くなる可能性は高いんです。
ただ、税金や社会保険料は自分で支払うという行動をするので、お金を支払う体感がダメージとしてあるっていうことです。
会社員時代は、給与明細を見て
たくさん引かれてるなあ、嫌だなあ
と思うことはあったんですけど
やっぱり自分で実際、35万円を握りしめてコンビニで国民健康保険料の支払いをした時
「うわ…私の35万円がー!!!!」
「35万円あればコンビニのアイス買い占められるでしょ…なぜ税金に支払わなきゃいけないの…?」
みたいな気持ちになってました。
なので、心理面で税金の支払いがきついです。
だからこそ、節税対策に本気になれるのかもしれません。
以下のように、フリーランスが合法で節税できる方法はたくさんあります。
- 青色申告
- 家事按分
- 小規模企業共済
- 経営セーフティ共済
- iDeCo
これらの節税についてめちゃくちゃ調べました。
こちらの節税、漢字とカタカナでよくわからん!難しい!と思った方もいらっしゃると思います。だけどこういった節税をすることで、課税所得を低くして支払う住民税、所得税、社会保険料を減らすことができます。
これからも節約・節税に関する記事や動画をアップし続けるので、応援よろしくお願いします!