こんにちは!ふゆこ(@fuyuko190)です。
最近、私のYoutubeやTwitter等にこんな質問が寄せられています。
最近、円安がどんどん進んでいて怖い…
つみたてNISA、まだ始めない方が良いですか…?
今のうちに米国株を売った方が良いですか?
S&P500を積み立てているけど、今は日本株を買っておいた方が良いですか?
「どうしたら良いの?」という不安な気持ち、とってもわかります。
できるだけ損はしたくないですよね。
そこで今回は、「円安の時投資はどうすれば良いの?」という疑問に回答していきます。
この記事を最後まで見れば、以下の内容が分かります。
- 円安の時はどうすれば良い?
- 投資初心者はどうすれば損をしないのか?
- 円安・円高の基礎
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結論
今回の結論はこちら。
- 円安・円高や世界情勢で投資判断をしない方が良い
- 「リスク許容度」「ライフプラン」を元に投資をしよう
- 初心者が絶対に損をしない方法はない
- 損する可能性を減らす手法は「全世界・米国株インデックスを15年以上保有」
- 目先の話は気にしなくて良い
投資をできる状態なのに、下記をやってしまう
- NG①「円安だから投資はまだやらないでおこう」
- NG②「今のうちに米国株を売って利益確定しておこう」
- NG③「元々は米国株派だけど、円安だから日本株を買おう」
円安であろうが円高であろうが、株価が上がろうが下がろうが、投資をできる状態の人であれば今始めるのが正解ですし、投資をやめずに保有し続けるのが正解です。
実は過去の統計データから、初心者さんが損をする可能性を最大限減らそうと思ったらコレ!という投資方法は決まっています。
もちろん未来は誰にも分からないので、過去データから言えることでしかありません。
ですが、「損する可能性を減らす」という意味では非常に有効な手段です。
そのあたりの理由について、この後解説していきます。
つみたてNISA、まだ始めない方が良いのかなあ…?
といった疑問を抱えていた読者さんは一定数いるんじゃないかなと思うんですが、
この記事で「そんなことはないですよ」と私に言われたからと言って恥じる必要はないです。むしろ素晴らしいことだと思います。
疑問が出たということは、読者さんが積極的に投資について学ぼうと思っている証拠です。つまり…天才!
最初は誰もが初心者です。
こういった疑問を通してちょっとずつ投資知識をつけて、損をする可能性を減らしていく。
逆に言えば、リターンを増やす可能性を上げていくことができます。
一緒に投資知識を増やしていきましょう!
円安・円高って何?
そもそも、円安・円高って何?
- 円安:他通貨と比べて円が安いこと
- 円高:他通貨と比べて円が高いこと
最近のニュースでは「ドルに対して円が安い」「ユーロに対して円が安い」という意味で「円安だ!」と騒がれています。
1ドル145円ってどういうこと?
下記は、過去5年間のドル円レートの推移です。
ここ最近、円安が進んでいます。
- 2022年10月20日には1ドル150.15円。32年ぶりの円安に。
- 2023年6月30日には1ドル145円に到達。
「1ドル145円」とは「1ドルを145円で買える」ということ。
- 2021年は1ドルを105円で買えていた
- 2023年6月30日は1ドルを買うのに145円必要
- 「ドルが高くなった」かつ「円が安くなった」→ニュースでは「円安」と表現
じゃあそもそも、なぜ円やドルは価格が変化するの?
それは、世界中の人々が円を買ったりドルを買ったりする活動によるものです。
- 円が欲しい人が多ければ、円の価値が上がって円高になる
- ドルが欲しい人が多ければ、ドルの価値が上がってドル高(円安)になる
円安のメリット・デメリットは下記。
円高のメリット・デメリットは下記。
最近進んでいる円安はなぜ起こっているのか?について、初心者さん向けに↓の動画で解説しました。興味がある方は見てみてください。
投資に関して、円安で気になってくるのが海外投資ですね。
つみたてNISAでは米国株や全世界株へのインデックス投資が人気です。
円安が進むと、米国株や全世界株は、株価が上がらずとも高く見えます。
そこで
つみたてNISA、まだ始めない方が良いですか…?
今のうちに米国株を売った方が良いですか?
S&P500を積み立てているけど、今は日本株を買っておいた方が良いですか?
という疑問が出てくるというわけですね。他にも「今の世界情勢で投資をやっても大丈夫なの?」と不安になる方もいらっしゃると思います。
初心者におすすめの投資方法
結論、円安・円高や世界情勢で投資判断をしない方が良いです。
というのも、初心者が投資で損をする可能性を最大限減らせる手法は下記だからです。
- コストの低い全世界株、S&P500、全米株のどれかを購入
- 無理のない範囲で積立投資をする
- 15年以上保有し続ける
- 短期での売り買いはしない
と言われても、初心者さんからしたら
なんで短期で売り買いしない方が良いの?
15年以上保有し続ける方が良いのはなぜ?
過去の成績が良かったからといって
今後も良くなるとは限らないんじゃ?
という疑問が出てくると思います。
この記事ではこの後、こういった疑問を解消できる、投資にまつわる知識について解説していきます。
200年以上、暴落しても必ず回復して右肩上がりになった
積立NISAではインデックス投資がオススメされていますが、それは最も合理的で、かつ再現性が高いと言われているからです。
その理由の1つが
- 短期的な予測はできないが、世界は長期的には経済成長していくだろう
- 経済成長によって株価も上がっていくだろう
と考えられているからです。
以下の図は、
- 世界の個人消費支出
- 世界株式
の推移をグラフにしたものです。
上記のように、経済成長と株価は似た動きをすると言われています。
さらに下記はアメリカの「株式、債券、短期証券、金、消費者物価指数」の200年の推移です。
このチャートの株価を見ればわかる通り、この200年間で一時的に数ヶ月〜2年間ほど株価が下がることはあっても、その後必ず回復してきました。
200年間の間、こんなことがありました。
- 世界大恐慌
- 第二次世界大戦
- 朝鮮戦争
- ベトナム戦争、オイルショック
- ITバブル崩壊
- イラク・アフガニスタン戦争
- 世界金融危機
それでも株価は回復してきました。
なぜなら、長期目線では世界経済が成長して、世界全体の富自体が増えてきたからです。
今後も世界が豊かになり続けると考えるのであれば、
米国株インデックスや全世界株インデックスへの投資で、長期投資によってリターンを狙えそうです。
ただし、短期的な暴落には覚悟が必要です。あくまで長期で保有できる資金を投資するのが大事ですね。
15年保有すればプラスになる可能性が高い
先ほど説明した通り、短期的な暴落には覚悟が必要です。
過去データから、平均5年に1回は20%以上の下落が起きています。そのため、このくらいの下落は覚悟しつつ、長期投資をするのが良いと言われています。
「下落はあるけど長期では右肩上がり」って言われても…
長期って何年?
過去データでは、15年以上の保有で必ずプラスのリターンになりました。
以下は先進国株インデックス指数の1962年~2012年の50年間のデータです。米国株や全世界株も大体同じ傾向になるので、今回は先進国株のグラフで説明します。
15年間保有した場合は、年率のリターンは「+2.8%〜+18.8%」です。一番成績が悪かった15年を切り取っても、年率2.8%というプラスの結果なんです。
これが「15年以上保有しよう!」とよく言われている理由です。
逆に、10年以下の保有だとマイナスになる可能性も十分にあるので、例えば5年後に必要な子供の入学金や結婚資金などは投資ではなく貯金で資金を用意しましょう。
もっと詳しくこのデータが気になる方は↓の記事を読んでみてください。
ベストの5日間を逃すと、50%近く損をする
今のうちに米国株を売った方が良いですか?
そうやってタイミングを考える方が損するっていうデータもあります!
S&P500とは、米国企業を幅広く代表する約500の企業が採用されているインデックス指数です。日本でも米国でも大人気。
そんなS&P500の1980年〜2016年の36年間のリターンを調査した結果がこちら。ベスト30日間を逃すと、リターンは年率6.4%に低下します。
他にも、以下のような調査結果もあります。
- 72年間のうちの5日間のベストの日を逃すと、配当を再投資しない場合、複利で50%近く損をする。
- 過去112年間で10日のベストデーを逃しただけで、この間の利益の3分の2を失う。
引用:チャールズ・エリス. 敗者のゲーム[原著第8版] (Japanese Edition) (p.5). Kindle 版.37ページ
「ベストのリターンが出る5日間はいつ来るのか?」はほんの一握りの天才以外には予想できません。
そういう予想ができないからこそ、私たち凡人は
- タイミング投資や短期投資はしない
- インデックス投資をする
- 保有し続けるのが大事
です。
↓引用元の本です。世界累計100万部を超えるロングセラーの最新版。読めば損する可能性を減らせる、一番大事な基本がわかります。
気になった方は試し読みしてみてください!
ということで、円安だからといって
🌀「今は投資を待った方が良いかな」
🌀「米国株を売却して利益確定しておこうかな」
🌀「日本株に切り替えようかな」
と短期取引をしたり、投資を全く始めなかったりするのは、非常にもったいないです。
- 無理のない金額を
- コストが低い全世界株・米国株インデックスファンドへ積み立てる
という前提であれば、投資を今すぐに始めて長期で保有し続けるのが大事です。
株価の未来は分からないが、コストの低さは未来も続く
以上のように、長期でインデックス投資をやることの合理性は、過去のデータからわかると思います。
いやいや、過去の成績が良かったからといって今後も良くなるとは限らないんじゃ?
その通りです!
未来の株価は誰にもわかりません。期待値としては「全世界株やS&P500を長期保有する」が最適解ですが、「15年以上保有ずれば絶対にプラスになるよ!」とは言えません。
一方で、貯金のみの資産形成はかなり厳しいのが現実です。
2022年の日本の物価上昇率は2%。2021年に比べて物の値段が平均で2%上がりました。
しかし、銀行に貯金をしても、金利は年率最大0.3%程度。
インデックス投資の期待リターンは年率5%〜7%なので、インデックス投資であれば物価上昇に耐えられます。
インデックス投資のさらなる強みが「手間がかからない」「コストが安い」ことです!
投資をしなければ厳しいと言われる現状で、さまざまな投資商品があって迷う方も多いと思います。
インデックス投資は「市場平均」に自動的に投資をするだけなので、投資会社の人たちも手間が少ないんです。
つまり、インデックス投資はコストが低い。
他にも「市場平均を上回るリターンを目指す投資」としてアクティブ投資と呼ばれるものもあるのですが、こちらは投資会社の人たちの手間がかかるため、コストが高いです。
その上、アクティブ投資はインデックス投資にほとんど勝てないという実情があります。
毎年3分の1のアクティブ・マネジャーしかインデックスに勝てない。さらに、1年間勝ったアクティブ・マネジャーでも、翌年も勝てている人は、ほとんどいない。15年間のプロのマネジャーの成績を見ると、90%はインデックス投資に及ばない。
引用:チャールズ・エリス. 敗者のゲーム[原著第8版] (Japanese Edition) (p.5). Kindle 版.
つまり、インデックス投資も今後は分からないけど
🌀物価上昇で貯金だけでは資産形成が難しい
🌀アクティブ投資は勝率が低く、コストが高い
という現実があるので、投資をやらないよりもインデックス投資を無理のない範囲でやった方がましなんじゃないか?ということですね。
そして結論、
- 適切に節約しよう
- 無理のない範囲でインデックス投資をして、15年以上保有しよう
- 自己投資・転職・副業によって稼ぐ力をつけよう
- 健康を維持しよう
という、いつもこのブログで言っている結論に辿り着きます。
結局いつもと同じかーい!!!
何回も同じこと言って申し訳ないです。
「投資関連の質問は多種多様」なんですけど、「回答はいつも同じ」なんですよね。
つまり、大事な本質はいつも同じです。
円安・円高・世界情勢は関係ない
結論、下記が大事です。
- 円安・円高や世界情勢で投資判断をしない方が良い
- 「リスク許容度」「ライフプラン」を元に投資をしよう
- 初心者が絶対に負けない方法はない
- 負ける可能性を減らす手法は「全世界・米国株インデックスを15年以上保有」
- 目先の話は気にしなくて良い
投資をできる状態なのに、下記をやってしまう
- NG①「円安だから投資はまだやらないでおこう」
- NG②「今のうちに米国株を売って利益確定しておこう」
- NG③「元々は米国株派だけど、円安だから日本株を買おう」